成長加速化マッチングサービスは、企業が自社の経営課題を登録し、金融機関や専門家などの支援者とのマッチングにつなげる公的なサービスです。
デジタル化・AI導入補助金2026で成長加速化マッチングに関する加点を受ける場合は、単にアカウントを作成するだけではなく、自社の課題を整理し、必要な情報を登録したうえで、所定の条件を満たすことが重要です。
POINT
成長加速化マッチングでは、「自社が何に困っているのか」「何を実現したいのか」「どのような支援を必要としているのか」を具体的に整理して登録します。補助金申請でも活用する場合は、申請する事業計画との整合性も確認しておきましょう。
ここでは、成長加速化マッチングへのログインから会員登録、挑戦課題の登録までの流れと、入力時に確認しておきたいポイントを整理します。
成長加速化マッチングとは
成長加速化マッチングは、企業が抱えている経営課題を登録し、その内容をもとに金融機関・専門家・支援機関等とのマッチングにつなげる仕組みです。
- 資金調達やDX、事業承継などの経営課題を登録できる
- 登録内容に応じて支援者との接点をつくることができる
- 具体的な支援提案やコンタクトにつながる場合がある
単に企業情報を登録するサービスではなく、経営課題を整理し、外部支援につなげるための入口として利用します。
登録から課題掲載までの流れ
成長加速化マッチングの登録は、おおむね次の順序で進めます。
- 成長加速化マッチングへアクセスする
- 「事業者」を選択する
- GビズIDでログイン・認証する
- 会員情報を確認・登録する
- 「挑戦課題」を登録する
- 必要な追加情報を入力する
1.「事業者」を選択する
公式ページから「ログイン/新規登録」へ進むと、登録区分を選択する画面が表示されます。


登録区分には「事業者」と「支援者」があります。自社の経営課題を登録する場合は、「事業者」を選択します。
「支援者」は、企業を支援する側として登録する区分です。補助金申請を行う事業者が自社の課題を登録する場合は、「事業者」から進めます。
2.GビズIDでログインする
「事業者」を選択すると、GビズIDを利用したログイン・認証へ進みます。
- GビズIDでログイン
- 二段階認証
- ワンタイムパスワード等による認証
- 成長加速化マッチングへ移動



GビズIDのログイン情報や認証方法を事前に確認しておくと、登録手続きを進めやすくなります。
3.会員情報を確認する
GビズIDと連携すると、法人・事業者に関する情報が表示されます。表示された内容に誤りがないか確認し、必要な情報を入力します。
- 法人名・屋号
- 業種
- 代表者名
- 設立年
- 従業員数
- 資本金
- 売上高
- 所在地
- 担当者氏名
- 電話番号・メールアドレス
補助金申請にも利用する場合は、法人名、所在地、代表者、従業員数などの基本情報が、申請時に使用する情報と一致しているか確認しておくとよいでしょう。
「挑戦課題」を登録する
会員登録後は、自社が現在抱えている経営課題を「挑戦課題」として登録します。
選択する課題のカテゴリによって、入力する項目が異なります。
資金調達に関する課題
資金調達を選択した場合は、資金が必要な理由、希望する方法、金額、時期などを整理します。
- 資金調達の目的
- IPO希望の有無
- 課題タイトル
- 資金調達の背景・目的
- 希望する資金調達手段
- 希望金額
- 希望時期
- 過去の資金調達実績
- 公開範囲
「いくら必要か」だけではなく、「何に使い、その結果として何を実現したいのか」まで整理して記載します。
事業承継に関する課題
事業承継を選択した場合は、現在の承継状況と、今後どのように進めたいのかを整理します。
- 承継方法
- 課題タイトル
- 事業承継に関する現状・課題
- 希望時期
- 現在の相談先
後継者が決まっているか、検討段階なのかなど、現在の進捗状況が分かるように記載することがポイントです。
DX・IT・マーケティング等の経営相談
デジタル化やIT活用などに関する相談では、自社の業務上の課題と、必要としている支援内容を整理します。
- 相談分野
- IPO希望の有無
- 課題タイトル
- 課題の詳細
- 解決希望時期
- 公開する支援機関の範囲
デジタル化・AI導入補助金2026とあわせて活用する場合は、補助金申請で説明する課題やITツールの導入目的と、成長加速化マッチングへ登録する内容に大きな矛盾がないか確認してください。
課題は「現状 → 課題 → 施策 → 目標」で整理する
挑戦課題を書く際は、単に「DXしたい」「売上を伸ばしたい」と記載するよりも、現在の状況から必要な取組みまで順番に整理すると、内容が伝わりやすくなります。
| 整理する内容 | 書くこと |
|---|---|
| 現状 | 現在どのような業務・体制になっているか |
| 課題 | 現在何に困っているのか |
| 施策 | 課題を解決するために何を行いたいのか |
| 目標 | 取り組みによって何を改善・実現したいのか |
抽象的な書き方
業務効率化のためにITシステムを導入し、生産性を向上させたい。
具体的な書き方
現在、受注内容を担当者がExcelへ転記しており、入力作業の負担や入力ミスが発生している。受注から請求までを一元管理できるシステムを導入し、転記作業を減らすとともに、受注情報を社内で共有できる体制を整えたい。
補助金申請でITツールを導入する場合も、このように課題と導入するITツールの機能をつなげて整理すると、申請内容との関係が分かりやすくなります。
追加情報もできる範囲で登録する
挑戦課題の登録後、事業概要や自社の強み、財務情報などの追加情報を入力する項目があります。
- 事業概要
- 自社の強み・特徴
- 財務情報
画面上で任意となっている項目についても、支援者が自社の状況を理解するために役立つ情報であれば、可能な範囲で登録しておくとよいでしょう。
登録状況や掲載条件については、実際の画面に表示される案内を確認しながら進めてください。任意項目をすべて入力すれば必ずマッチングされるというものではありません。
補助金の加点を意識する場合の確認ポイント
成長加速化マッチングをデジタル化・AI導入補助金2026の加点につなげる場合は、登録すること自体ではなく、対象となる加点条件を満たしているかを確認する必要があります。
1.申請内容と登録内容をそろえる
補助金申請では「受発注業務を改善したい」と説明している一方、成長加速化マッチングではまったく異なる課題だけを登録している、といった状態は避けた方が分かりやすくなります。
同じ文章にする必要はありませんが、自社の課題、取り組む内容、目指す方向性に矛盾がないか確認してください。
2.課題を具体的にする
- どの事業で
- どの業務に課題があり
- 現在どのような問題が発生していて
- 何を改善したいのか
この4点を整理すると、外部の支援者にも課題が伝わりやすくなります。
3.必要としている支援を明確にする
成長加速化マッチングは、外部の支援者との接点をつくるサービスです。
そのため、「相談したい」だけではなく、資金調達、IT活用、マーケティング、事業承継など、どの分野でどのような支援を必要としているのかを整理しておくとよいでしょう。
登録前に確認しておきたいこと
- GビズIDへログインできるか
- 登録区分は「事業者」で進めているか
- 法人名・代表者・所在地等の基本情報に誤りがないか
- 現在の経営課題を具体的に説明できるか
- 課題を解決するために何を行いたいか整理できているか
- 必要としている外部支援が明確になっているか
- 補助金申請と登録内容に大きな矛盾がないか
- 必要な加点条件を満たしているか確認したか
まとめ
成長加速化マッチングでは、GビズIDでログインしたうえで事業者情報を登録し、自社が抱える「挑戦課題」を登録します。
特に重要なのは、単に登録項目を埋めることではなく、現在の状況、経営課題、取り組みたい内容、目標を一つの流れとして整理することです。
デジタル化・AI導入補助金2026の加点を目的として利用する場合は、成長加速化マッチングへの登録内容と補助金の申請内容を確認し、対象となる加点要件を満たしたうえで申請を進めてください。
POINT
成長加速化マッチングへ登録しただけで、補助金の採択や加点が保証されるものではありません。
申請する公募回の要件を確認し、必要な手続きを期限までに完了することが重要です。












